ふじねこ雑記帳 in ドイツ

日々の生活、時々ドイツ語

【ドイツ世界遺産】トロッコでランメルス鉱山に入る

世界遺産、ランメルス鉱山と古都ゴスラーとオーバーハルツ水利管理システム

ドイツは9月半ばを迎えて、急に寒くなってきました。

最低気温が一桁の日も珍しくなく、外ではダウンを着ている人もちらほら。

もうすぐ気軽に旅行できる季節も終わるので、再度、ドイツの真ん中辺りへ二泊三日の旅に行ってきました。

 

今回の世界遺産は2か所。

最初に向かうのはゴスラーです。

世界遺産としては、ランメルス鉱山、古都ゴスラー、オーバーハルツ水利管理システムが合わせて登録されているのですが、私が行ったのはこのうちのランメルス鉱山です。

 

これら全部、歴史的に関りが強いことから、合わせ技で登録されているようです。

 ランメルス鉱山発見 → ゴスラーと神聖ローマ帝国の発展 → 皇帝が城を作る → 立派な街ができる

こんな流れで、この地域全体が貴重、と判断されたのでしょう。

 

ランメルス鉱山には、968年に騎士ラームの馬が地面をひっかいて、銀の鉱脈が現れたという伝説があるそうです。

紀元前から鉄鉱石が採掘されていたという説もあったり。

ともあれ、そこから1988年まで、銀、銅、鉛、亜鉛が採掘されていました。

 

今回は行っていませんが、古都ゴスラーは、11世紀から13世紀まで、神聖ローマ帝国の中心として繁栄し、多くの歴史的建造物があるそうです。

また、オーバーハルツの水管理システムは、今も使用されている池、水濠、地下水路が多く、2010年に追加登録されました。

 

ランメルス鉱山へ

今回も、ドイチュバーンを利用して、ゴスラーへ向かいます。

 

位置が微妙なところなので、フランクフルトから電車を乗り換えて4時間程かかります。

ゴスラーの街からは、鉱山博物館行きの路線バスが出ているので、それに乗って終点まで行けばOK。

1時間に1本ぐらいでていて、往復で4.6€でした。


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鉱山の目の前に到着。

アジア人の観光客も少しいましたが、大半はドイツ人観光客でした。


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内部の地図があちこちに置かれているので、迷うことはなさそう。


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下から見ると、こんな感じ。

右奥に入口があります。

ここから入ったところに、パンフレットが並んでいますが、日本語版もありました。

 

チケット窓口が1つしか開いてなく、ちょっと並ぶ羽目になりましたが、1時間に1回行われるトロッコツアーに申し込みました。

これは、20世紀の坑道にトロッコで入るガイドツアーですが、他にもいろいろ開催されていて、中世の坑道を巡ったり、坑内で食事ができるツアー、脚力に不安があるシニア向けツアーなどもあるようです。

博物館への入場料だけだと9€ですが、ガイドツアーに参加するのがこの世界遺産の醍醐味だと思います。

 

www.rammelsberg.de

 

ランメルス鉱山博物館

ツアーまで時間あるので、まずはロッカーに荷物を預けて、遅めのランチと博物館へ。


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ロッカーは、ツアーのスタート地点の手前にあり、大量のヘルメットも用意されていました。

ツアー参加には、このヘルメットが必須です。

 ここのロッカーはちょっと小さかった。。。


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あまり色気のない写真ですが、寒かったのでスープでランチ。

お肉がごろごろ入っていて、温まりました。

 

博物館は2つに分かれていて、鉱石の展示と鉱山の文化の展示が行われていました。


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鉱物の選定に使われていたのでしょうか?

巨大な機械が並んでいたり。


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野外学習コーナー。


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建物自体も趣があります。

ネオロマネスク様式で、1906年建造。


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文化のコーナーでは、手掘りの道具や、

 


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作業服。

12℃の坑道では寒そうです。


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トロッコ列車。

 

駆け足で博物館を回って、いよいよトロッコに乗ります。

 

トロッコに乗って採掘場へ

チケット売り場の後ろに、ツアーのスタート地点があるのですが、入り口の上にある絵が印象的でした。


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1938年に、鉱山での仕事を終えて帰る労働者たちを描いたものですが、元はナチスのSAメンバーとわかるユニフォームを着ていたのを、1945年に上から描きなおして、わからないようにしたらしいです。

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ヘルメットをかぶって、トロッコツアーのスタート地点に集合。


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上にぶら下がっているのは、作業着、ヘルメット、手袋や帽子。

鎖で釣り上げていて、必要な時に各自の鍵で南京錠を外して下ろしていました。

空間の有効活用と、早く乾くので、一石二鳥!


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4両ほどあるトロッコ。

見た通り、小さいですが、定員は10名。


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内部も、年季が入っています。


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トロッコで進行中。

真っ暗で何にも見えません。

音と光の加減がバイオハザードっぽい。

 

トロッコで500mほどの所で降り、ガイドさんについて歩きます。

中は歩けるほどに照明があるので、大丈夫です。

気温が低く、時々何かがぽたぽた落ちてきたりするので、汚れても大丈夫な上着と靴だといいですね。


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トロッコが通過できる門。


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ベルの音の数で、合図が決められていました。


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作業員が朝食をとっていた場所らしいですが、食事するにはちょっと寒い。


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右側のハンドルを回してかける電話。


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電気ドリル。

これは、耳をふさがないとやってられません。

 


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壁に穴をあけて、


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この棒を穴に入れて、何が埋まっているかチェックしていたそうです。

因みにこのガイドさんも、ここで機械技師として働いていたとのこと。


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手作業で掘る様子や、


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機械で掘る様子を実演してくれました。


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電動で奥の鉱物を引っ張る機械。

アナログ感たっぷり。

 

普段なかなか見ることができない鉱山の様子、かなり興奮しました。

もしまた行くことができたら、今度は中世の坑道に行ってみたいなあ。