ふじねこ雑記帳 in ドイツ

日々の生活、時々ドイツ語

【ドイツ世界遺産】古典主義の都ヴァイマールで、歴史的偉人のお宅を訪問する

古典主義の都、ヴァイマール

ヴァイマール、といえばヴァイマール憲法が1番に思い浮かぶ、単純な私ですが、今回はもっと文化的な物を見てきました。

人口約6万4000人ほどの小さな街ですが、ゲーテ、シラー、リストなど、たくさんの歴史的偉人が住んでいました。

まさに、18世紀のドイツ文化の中心ですね。

 

この人たち、自然にヴァイマールに集まったわけではないらしく、アイゼナハ公カール・アウグストとその母、大公妃アンナ・アマ―リアが招いたとか。

アンナ・アマ―リアさん、かなりのやり手だったらしく、19歳で未亡人になった後、長男のカールが成人するまで摂政としてアイゼナハ公国の政治や外交を行い、カールの成人後は文化的活動を行ったそうです。

 

世界で最も美しい図書館の1つ、アンナ・アマ―リア図書館もここヴァイマールにあります。

大人気の図書館で、見学には予約が必須です!

知らなかった私は、数日前に予約が埋まっているのを見て、ここは断念することになりました。

 

そんなヴァイマールには、世界遺産に登録されている建造物が多くあり、アンナ・アマ―リア図書館をはじめ、ゲーテハウス、シラーハウス、アンナ・アマ―リアのヴィトゥムス宮殿など、見所がいっぱいです。

 

ヴァイマール中央駅から散策

ヴァイマールに着いたのは、午後3時過ぎ。

ここでは1泊する予定なので、この日のうちに1つぐらい見学できれば良いかな、というノリで、旧市街まで歩きました。


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駅前にあるバウハウス博物館の看板。

今年の春にできたそうです。

時間ごとに入場チケットを発売しており、ここも数日前に見ると売り切れだったので、博物館見学は断念。。。


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駅前の通りは一直線。

寒さが身にしみます。


f:id:notizbuecher:20191008012047j:image突き当たったところに、新美術館。

ここもチューリンゲンカードで入ることができますが、今回はスルー。


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車道を馬車が走っていました。

 

最初に通りがかったのが、ゲートとシラーの像。

後ろにあるのが国立劇場です。


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この二人は、ドイツの友情の象徴のようです。

 

アンナ・アマ―リアのヴィトゥムス宮殿

ゲーテとシラーの像の向かい側に、アンナ・アマ―リアのヴィトゥムス宮殿があります。

ここもチューリンゲンカードで入場可能。オーディオガイド付き。

最初の訪問は、こちらにしました。

https://www.klassik-stiftung.de/en/wittumspalais/


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宮殿という割には、質素です。

右側に見える、薄いブラウンの扉が入り口。

受付に、日本人の女性がいらっしゃいました。

ドイツで学芸員的なお仕事をされている日本人の方は、初めて。

日本語が話せると、ちょっとほっとします。

(でも、オーディオガイドはドイツ語か英語)


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日本の籠のようなものでしょうか。


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リビング。

淡いグリーンが、良いセンス。


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こちらの赤い壁も、石像を映えさせます。


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ゲーテさん。

美形に描かれています。


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シラーさん。

男らしく描かれています。


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ベッドは意外と小さいですが、落ち着けそう。

 


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可愛らしいスケッチ画も。


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廊下に胸像があるのは、さすがに宮殿。

でも、やり手の大公妃のお宅にしては、センスがいい中にも贅沢をしていない感じがして、好印象でした。

 


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文化的活動に力を入れていただけに、音楽も。


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こちらはホールの控室。


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演奏会は隣のホールで。

ここはさすがに宮殿らしさが出ています。

 

文化的なホテル

この日は、ゲーテハウスの近くのホテルに宿泊。

www.amalienhof-weimar.de

 

ヴァイマールは、1泊1.5€の観光税がかかるようです。



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お部屋は古いながらも広い。

 

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この部屋には、Franz Huthという画家と、Walther Klemmというグラフィックアーティストが住んでいたことがあるそうです。

他の部屋も、有名人が住んでいたのかな。


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ホテル前には、ヴィーラントという、翻訳家兼作家兼詩人の銅像。

ゲーテやシラーと並ぶ、ドイツ文学の有名人。


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街角には、こんな看板があちこちにあるので、目的地まで迷わず行けそうです。

 

ゲーテハウス

翌朝、さっそくゲーテさんのお宅訪問。

チューリンゲンカードで、この街のほとんどの場所は入場できるのですが、私は昨日の13時から24時間のこの日の13時までが有効期限。


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開館時間の9時30分には、20人ほどの行列ができていました。


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向かいにあるのは、ツム・ヴァイセン・シュヴァンというレストラン。

ゲーテも通っていて、「もっとワインを」と言ったとか言わないとか。

 

ゲーテハウスのHPはこちら。

https://www.klassik-stiftung.de/en/goethe-national-museum/the-goethe-residence/

 

博物館の方は、チューリンゲンカードで入場できますが、ゲーテハウスは、+6€払う必要があります。

オーディオガイド付き。(日本語あり)

 

ゲーテは、もともと賃貸で住んでいたのですが、大公が買い上げて、ゲーテに与えたものだそうです。

ゲーテはここで、さまざまな功績を残して亡くなりました。


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中庭の渡り廊下。


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階段室の置物。

右の少年は、太陽に向かって歩いている像。


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緩やかな階段は、ゲーテのこだわり。


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家のあちこちに、ローマ時代を思わせる像があります。


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リビング。

壁のイエローが良い感じ。


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石像がいっぱい。


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普段はここで昼食をとっていました。

14時過ぎての遅い昼食に、ワインを1杯飲んでいたそうですが、夕食は食べなかったらしいです。


f:id:notizbuecher:20191008013524j:image妻クリスティアーネの部屋。


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家中にいろいろなコレクション。


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絵画や陶器も。


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ここは、音楽室ではなく、


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ユーノーの部屋と呼ばれています。

ゲーテのローマの恋人と言われるほど、ゲーテが好んで複製まで作った巨大な石造。


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資料室。

引き出しの多さが、ゲーテの几帳面さを感じさせます。


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奥には図書室。


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ゲーテが座ったまま亡くなった椅子。

もともと使用人の部屋だったそうですが、書斎の隣ということで、ここで寝るようになった仕事人間ゲーテ。


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様々な植物が植えられた庭。


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馬車小屋もありました。


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博物館には、主にゲーテのコレクションや服が飾られています。


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ここにもシラー。

 

リストハウス


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ゲーテハウスの次に訪問したのは、天才リストさんのお宅。

https://www.klassik-stiftung.de/en/liszt-house/


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質素な感じです。


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さすがナルシストさん。

リストがいっぱい。

1階はちょっとした展示室になっています。


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公開されている2階は、正方形の空間を4つに仕切った感じで、開放感があります。


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ピアノが並んでいます。

ここで、生徒さんに教えていたのでしょうか。


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寝室。

カーテンが可愛らしい。


f:id:notizbuecher:20191008011654j:imageリビング。

外観よりも内部は広々として豪華です。


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美しい。


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小さなピアノとステッキ立て。

 

天才が、多くの才能ある音楽家を育てたお宅。

落ち着きがあって、今回訪れた中では一番好きです。


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リストハウスの近くに、バウハウス大学があります。

細いフレームに大きなガラス窓。

まさにバウハウスの特徴が良く出ている校舎だと思います。

ヴァイマールとデッサウのバウハウスとその関連遺産群として、世界遺産に登録されています。

 

シラーハウス

リストハウスを後にして、今度はゲーテの親友、シラーさんのお宅へ。


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ここにも馬車が。

なんだかここだけ時代をさかのぼった感満載。

 

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死ぬまでの3年間住んだ、シラーさんの家。

ここも個人の家としては大邸宅です。


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隣接して博物館もあります。

ここはチューリンゲンカードのみで入場OK。

https://www.klassik-stiftung.de/en/schiller-residence/



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博物館には、鉱石のコレクションや、


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骨のコレクション、理科の実験道具のようなものも展示してありました。


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1階は、何となく寂しい気がします。

 


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上に上がると、良かった、暖かい。


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病気がちだったシラーさん。

お茶の時間や、


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執筆の時間を、親友と家族に囲まれて、ゆっくり過ごせていたのでしょう。
ここでは奥さんが手芸などもやっていたみたいです。


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奥さんの部屋。


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賢かった娘さんの部屋。

廊下に部屋がある?


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個人の家としては、部屋数が半端ないですが、どの部屋も壁がステキです。


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ここで手紙を書いたり、詩を書いたり。

 

市城と聖ペーターパウル教会

シラーハウスからもう少し散策。


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マルクト広場にある、ネオゴシック様式(?)の市庁舎。


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同じくマルクト広場のネプチューンの噴水。


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お城前の塔。


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市城は博物館なのですが、大型改修中。


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2023年までクローズです。


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お城前のライオンが、ちょっと愛嬌あり。


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聖ペーターパウル教会。

ドイツの哲学者で神学者、ヨハン・ゴットフリート・ヘルダーにちなんで、ヘルダー教会とも呼ばれています。

彼は、ゲーテの文学観の師でもあるそうです。


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教会前のヘルダー像。


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教会内部、左側には凝った紋章。


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パイプオルガン。


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何よりこの祭壇が素晴らしい。暖かい。

 

今回は、駆け足で本当に見たいところだけ回ったのですが、他にも見所がたくさんあるので、またいつか、ゆっくり歩いてみたいです。